最近、個人情報の漏洩や詐欺行為が増加しており、特にフィッシングメールを通じた詐欺が問題となっています。
今回は、ETCカード利用者に送信されたメールについて注目し、その危険性と正しい対処法について解説します。
送信元の不審性
まず、このメールの最初の要点は、送信元の不審性です。
メールは「ETC利用照会サービス事務局」を名乗っていますが、実際の送信元アドレスは「info@waern.site」となっています。
通常、公式な通知や連絡は正規のドメインから送信されますが、このメールのドメインは不明瞭であるため、信頼性に疑念を抱かせます。
ユーザーIDの自動解約についての主張
次に、メール本文で述べられている内容に注目します。
メールは、ETC利用照会サービス(登録型)において、一定期間ログインがない場合、ユーザーIDが自動的に解約されると主張しています。
また、解約予定日を「2023年09月25日」と指定し、ユーザーに対してログインと個人情報の更新を促しています。
このような自動解約の主張は、詐欺メールの一例であり、悪意を持つ第三者からの詐欺行為の典型です。
正規のサービスは通常、ユーザーIDの自動解約を行いません。
リンクを介した情報提供要求
最後に、このメールに含まれるリンクの危険性と注意喚起について考えてみましょう。
メールには「ETC利用照会サービスにログイン」というリンクが含まれており、ユーザーに対して情報提供を求めています。
しかし、このリンクのURLは不審なものであり、正規のサービスのリンクとは異なります。
リンク先は詐欺者の制御下にある可能性が高く、個人情報が盗まれる危険性があります。
メール本文

メールタイトル:
ETCサービスご利用者様へ大切なお知らせ
送信元:
info@waern.siteが代理で送信:ETC利用照会サービス事務局 noreply@etc-meisai.jp
メール本文:
ETC利用照会サービス
いつもETC利用照会サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。日本高速道路株式会社より重要なお知らせです。
この度は、ETC利用照会サービス(登録型)にご登録いただき、心より感謝申し上げます。
お客様のユーザーIDは「○○○」でございます。
ETC利用照会サービス(登録型)は、お客様のアクティビティとセキュリティを確保するため、一定期間ログインがない場合、ユーザーIDが自動的に解約される仕組みとなっております。
解約予定日は「2023年09月25日」となっておりますので、お手数ですが、ログインと個人情報の更新をお願い申し上げます。
ユーザーID
解約予定日 2023年09月25日
解約予定日までに下記のURLから本サービスにログインし、個人情報の更新をお願いいたします。
ETC利用照会サービスにログイン https://verbally.adarra.net/msidecrt.php?sinvu7yfte=1/
ログイン後に、お客様の登録情報を再確認し、必要な情報を最新の状態に更新してください。解約予定日までにログインいただければ、登録は継続されますので、ご注意ください。
万が一、解約が自動的に行われた場合であっても、再度登録いただければETC利用照会サービスを引き続きご利用いただけますので、ご安心ください。
ETC利用照会サービスでは、お客様の個人情報を厳重に保護しております。詳細については、弊社のプライバシーポリシーをご確認いただけますようお願いいたします。
なお、当社は、明示または黙示を問わず、本ソフトウェアの完全性、正確性、有用性、特定目的への適合性、第三者の権利非侵害、その他一切の保証を行いませんので、予めご了承ください。
ETC利用照会サーピス事務局
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まとめ
ETCカード利用者に送信されたこのメールは、送信元の不審性、自動解約の主張、リンクを介した情報提供要求など、多くの危険な要素を含んでいます。
受信したメールの信頼性を疑い、慎重に行動することが、詐欺から身を守るために不可欠です。
セキュリティに関する基本的な知識を持ち、詐欺に巧妙な手口に騙されないようにしましょう。
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