インターネットバンキングを利用するときに気をつけたいのが、フィッシングメールです。
フィッシングメールとは、銀行やクレジットカード会社などを装って送られる詐欺メールのことです。
このメールに記載されたURLをクリックすると、偽のサイトに誘導されて個人情報や口座情報を入力させられます。
その結果、不正送金やクレジットカードの不正利用などの被害に遭う可能性があります。
今回は、三井住友銀行を装ったフィッシングメールについて、実例や見分け方、対処法をご紹介します。
三井住友銀行を装ったフィッシングメールの実例
三井住友銀行をかたるフィッシングメールは、さまざまな手口で送られています。例えば、以下のようなメールが確認されています。
- 「【重要】三井住友銀行アカウントの異常通知」という件名で、システムチェックで異常が見つかったとして、偽サイトにログインするように促すメール。
- 「【最終警告】三井住友銀行からの緊急の連絡」という件名で、別の場所やIPアドレスからログインされているとして、アカウントの有効化のために偽サイトにアクセスするように誘導するメール。
- 「【重要なお知らせ】三井住友カードご利用確認のお願い」という件名で、カード利用が本人であるか確認するために、Vpassにログインするように求めるメール。
これらのメールは、送信元のメールアドレスや文面が本物の三井住友銀行のものに似せて作られていますが、実際には詐欺師が送っているものです。
メールに記載されたURLをクリックすると、見た目も本物にそっくりな偽サイトに飛ばされます。
そこで、IDやパスワード、口座番号や暗証番号などを入力すると、詐欺師に情報が渡ってしまいます。
フィッシングメールの見分け方と対処法
フィッシングメールに騙されないためには、以下のようなポイントに注意しましょう。
- 送信元のメールアドレスを確認する。三井住友銀行からのメールアドレスは、以下のURLから確認できます。それ以外のアドレスは不審です。
- 三井住友銀行のメールか、迷惑メールかを確認したいhttps://qa.smbc.co.jp/faq/show/5490?site_domain=default
- メールの文面をよく読む。不自然な日本語や誤字・脱字、緊急性や恐怖感を煽る表現などがあれば、フィッシングメールの可能性が高いです。また、本人確認や情報更新などの理由で、個人情報や口座情報を入力するように求めるメールも疑ってください。
- メールに記載されたURLをクリックしない。メールに記載されたURLは、偽サイトに誘導するものです。クリックすると、個人情報や口座情報を盗まれる危険があります。三井住友銀行のサイトにアクセスする場合は、ブックマークやアプリなどを利用しましょう。
もし、不審なメールを受け取った場合は、以下のように対処しましょう。
- メールを開封せずに削除する。メールを開封すると、詐欺師にメールが届いたことが分かってしまう可能性があります。また、メールに添付されたファイルや画像なども開かないでください。ウイルス感染の危険があります。
- メールに記載されたURLにアクセスしない。偽サイトに誘導されて個人情報や口座情報を盗まれる危険があります。メールに記載されたURLにアクセスした場合は、すぐにブラウザを閉じてください。
- メールに記載された電話番号にかけない。電話番号も詐欺師が用意したものです。電話に出た人も詐欺師やその仲間です。電話にかけると、個人情報や口座情報を聞き出されたり、振込やキャッシュカードの返却などを要求されたりする可能性があります。
フィッシングメールに騙された場合の対処法
フィッシングメールに騙されて、偽サイトに個人情報や口座情報を入力してしまった場合は、以下のように対処しましょう。
- すぐに三井住友銀行に連絡する。フィッシングメールや偽サイトの情報を伝え、口座の凍結やカードの停止などの対応を依頼しましょう。また、不正送金や不正利用の有無も確認しましょう。
- IDやパスワードを変更する。偽サイトに入力したIDやパスワードは、詐欺師に知られてしまっている可能性があります。そのため、すぐにIDやパスワードを変更しましょう。また、他のサービスでも同じIDやパスワードを使っている場合は、そちらも変更することをお勧めします。
- 警察に被害届を提出する。不正送金や不正利用が発生した場合は、警察に被害届を提出しましょう。警察は、詐欺師の特定や追跡、被害の回復などの捜査を行います。被害届を提出する際は、フィッシングメールや偽サイトの画面のキャプチャやURL、不正送金や不正利用の明細などの証拠を添付しましょう。
以上が、フィッシングメールに騙された場合の対処法です。
フィッシングメールは、見分けるのが難しい場合もありますが、常に注意深くメールを確認し、不審なメールには応答しないようにしましょう。
また、三井住友銀行からのメールかどうかを確認する方法や、不審なメールを受け取った場合の対応方法を知っておくことも大切です。
フィッシングメールには、くれぐれも注意しましょう。
メール本文

メールタイトル:
【重要】三井住友銀行アカウントの異常通知
送信元:
Root User root@localhost.localdomain
メール本文:
こんにちは。こちらは三井住友カードのカスタマーサポート部です。まず、これまでのご支持と信頼に感謝申し上げます。残念ながら、最近のシステムチェックでお客様のカード口座にいくつかの異常が見つかりました。お客様の資金の安全を確保するため、この問題を解決するためのメールをお送りすることにしました。
問題の詳細:
- 短期間で多くの小額取引が発生していること
- 口座の資金が頻繁に変動し、金額の変動が大きいこと
- 口座へのログイン場所が異常で、通常のログイン場所と大きく異なること
解決策:
- お客様には、今すぐ三井住友銀行にログインしていただくようお願いいたします
https://www.smbc-card.com/index.jsp
- インターネットバンキングやモバイルバンキングのパスワードを定期的に変更して、アカウントの安全性を向上させることをお勧めします。
三井住友カード株式会社 カスタマーサービス部
まとめ
フィッシング詐欺は日常生活に潜む脅威ですが、正しい知識と警戒心を持つことで、その危険性を減少させることができます。
差出人の確認、リンクのクリックに注意し、公式ウェブサイトを利用することで、安全なオンライン取引を守りましょう。
自身の情報と資金を守るために、セキュリティに関する知識を深め、常に警戒心を持ちましょう。
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